尋常性白斑は原因不明の後天性の脱色斑です。
白斑の原因はわかっていませんが、免疫システムによる、メラニン色素をつくるメラノサイトの破壊、神経系によるメラノサイトへの影響などの説があります。伝染や遺伝はしないといわれています。
関連性は解明されていませんが、甲状腺疾患、糖尿病、悪性貧血なども同時にみられることがあります。
治療法は現時点ではまだ確立されていませんが、副腎皮質ホルモンの外用や内服、紫外線治療、皮膚移植術、最近では、活性型ビタミンD3外用剤が有効ともいわれつつあります。これらの治療を根気よく続けることで、改善が望めるとされています。
肌荒れとは皮膚表面の角質層が乾燥し、キメが乱れ小さくささくれ立ったりすることをいいます。
皮膚は大きく分けて外側の約0.1~0.3mmの表皮(角質層)と内側の約2~3mmの真皮からなっていますが、肌荒れは表皮外側にある角質層が空気の乾燥や、洗顔のなどによる表皮の皮脂のとりすぎといったことから水分が蒸発しやすい状態になるのです。
角質層の水分保持の力(天然保湿因子NMF)や水分を逃さないようバリア機能の働きをするセラミドなどが充分な機能を果たせなくなると皮膚表面での保湿力が低下します。そうすると、刺激に対する保護機能も低下し、肌荒れが進み、カサカサやかゆみを伴うこともあり、皮膚が粉を吹いたようにひどくなる場合もあります。
肌荒れには主に外用剤を用います。
日焼けを起こす力で比べると、UVBはUVAの600-1000倍強いといわれています。しみ、しわ、皮膚癌などの皮膚障害においてもUVBの影響が最も強く、細胞内にあるDNAに直接吸収されてDNAに傷をつけてしまいます。
UVAは日光に大量に含まれています。UVAも皮膚の深く、真皮にまで到達し、メラノサイトに働きかけ、メラニン色素の生成を促します。
一度に大量の紫外線を浴びれば紫外線がメラニンの保護能力を越えて日焼けが 日焼け(サンバーン)を起こしてしまいます。
少量でも長年にわたって浴び続ければ慢性障害として光老化が起こります。これは色素斑(しみ),しわ,たるみ、皮膚の良性・悪性の腫瘍として歳をとってから現れてきます。
日々のお手入れにビタミンC誘導体ローションは有効ですし、日焼けによって出来てしまったシミやソバカスは、光治療(フォト フラッシュランプ)、レーザー、トレチノインやハイドロキノンなどで改善が望めます。
最近では紫外線が皮膚の免疫反応を抑えてしまうことも分かって来ました。 また,普通の人では問題ない程度の日光でも色々な皮膚症状が出る光線過敏症も紫外線で起こることが多いのです。
日焼けは深度I~II度の熱傷です。日焼けしすぎて痛みやかゆみ、赤みや発疹などを伴う場合は、治療に外用剤や、内服薬を用います。早めに医師にご相談ください
稗粒腫(ひりゅうしゅ・はいりゅうしゅ)は皮膚の浅い所にできた角質の塊です。主に眼の周囲などにできる1~2mmの良性の小さな白または黄色っぽい粒々で白ニキビとも似ています。幼少期のものは自然に取れてしまったりしますが、大人のひ粒腫は自然には取れにくいものです。
固く毛穴が閉じた状態なので通常は、注射針で小さな穴を開け圧出して白い塊を取り出します。取るのに痛みが強い場合やレーザーなどを使用する場合は麻酔をつかったりします。Co2フラクショナルレーザーも有効とされています。 ひりゅうしゅは体質的にできやすい場合があるのでまた再発したりすることがあります。
粉瘤(ふんりゅう)アテロームとは、、毛穴のところから本来は皮膚からはがれていく垢(角質)や皮膚の脂などがたまって皮膚の下に袋状のものができ、中に臭いドロドロしたものがたまり腫瘍となったものです。
体のどこにでもできるやや盛り上がった腫瘍で、さわるとたまっているものがシコリのような感じがします。中央に黒い点状の開口部があり、強く圧迫するとそこから臭くてドロドロした物質が出てきます。粉瘤は放っておくと拳大ほどのとても大きなものになることがあります。
粉瘤は良性の腫瘍ですが、ひどくなると化膿して赤く腫れ上がったりすることがありますし、似ていても違う腫瘍であるといったこともありますので、注意が必要です。
粉瘤の場合、炎症を伴う場合は切開して、膿みをきれいに外に出します。特に赤みや痛みを伴わない場合は切除または、くり抜き法という手術法で袋状のまま取り出したりすることもあります。
ほくろは生まれつき、皮膚に存在するもので、何らかのきっかけでメラニン色素を産生すると小さな褐色や茶色の色素斑として現れます。通常は年齢とともに少しずつ増えるといわれます。
ホクロがチャームポイントだという場合もあります。また、気になってとりたいということもあります。
大きく突起したものは、ほかの要因で傷つけてしまい出血したりすることもあるのでとってしまったほうが良いかもしれません。また、ほくろだと思っていても年々大きくなっていくようなものは、ガンの恐れもあるので注意が必要です。
黒子(ほくろ)をとるには、手術による切除や、Co2レーザーでの凝固、電気メスによる焼灼などの方法があります。
悪性が疑われるようなケースでは切除して病理検査をします。
ほくろの部位や大きさ種類により、切除、レーザー、電気メスのうちから最適なものを選んで傷跡が目立たないように心がけています。
ほくろには根っこがあります。表面上はなくなったように見えても、復活する可能性はあります。
手術の場合、麻酔は極力痛くなく病理組織をイメージしながらきちんととり切る、必要以上に取らない、傷跡が少しでもきれいになるよう、細心の縫合を行います。
レーザーだと施術時間も短く簡単にできます。しかし、何でもレーザーが最良の方法のように誤解されている方が多いのですが、ほくろの場合悪性のものもありますし、レーザーは根っこがのこりやすく再発も多く傷や傷跡が落ち着くまで時間のかかることもよくあります。
切除、縫縮の場合は傷にもよりますが当日から洗顔できます。術後3日目位から創部にお化粧も可能です。痛みもほとんどありません。
抜糸は4-7日目以内に行います。
ほくろの切除 麻酔→ 切除→ 縫合 → 4~7日後抜糸
ほくろのガンといわれるメラノーマ(黒色腫)はメラノサイト(色素細胞)が癌化したものです。
もっともたちの悪い皮膚癌でほうっておくと 皮膚の深部まで入り込み、血管から遠隔転移します。しかし、早期発見し適切な治療で治すことができます。
通常の良性のほくろはがんになることはないのですが、良性だと思っていても実は悪性であるといったこともありますので形状や色などに関する注意が必要です。紫外線をあびすぎることは、皮膚がんの要因ともなりますのでよくありません。
黒色の場合と茶色が混ざることもあり、周りがぼやけているようなもので直径6mm以上のものは注意が必要です。
手のひらや足の裏などにできるものには悪性が疑われる場合がよくあるので数か月から1年で急に大きくなったりした場合は、一度診察を受けたほうがよいでしょう。
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